2018年3月11日日曜日

血翼王亡命譚2  10個星です!!

タイトル : 血翼王亡命譚 (2) ―ナサンゴラの幻翼―
賞種   : -
出版   : 電撃文庫
著者   : 新八角
イラスト : 吟


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


願いが生き続ける街

伝説の手がかりを求めやってきた街
そこには最初から違和感があり――
凄く満足できました
澄んだ水、磨かれた水と表したくなる
とても気持ちの良い文章
読んでいてスーッと清らかな水で
満たされていく感じで
物語に没入できます
今回は色々な人達の思いが
その不器用さも相まって
青春として映りました
親子や家族に対するモヤモヤした表現は
現代的な問題も取り上げられていて、
今を映したファンタジーと言えるでしょう


今日の甘口!

・流れ
  翼人伝説の手がかりを求めて
  新たな街を訪れた一行
  しかし街の違和感に興味を持って
  調べていると、
  不審者として捕まってしまう
  しかもわけの分からない凶兆と言われ、
  その凶兆を鎮めるための生贄にされてしまう
  かもしれない状況に陥ってしまう
  そこで凶兆を鎮める方法を
  こちらで探すことにして
  書物を漁り始めるが・・・という流れ
・テイスト
  出会う人々や街の違和感が
  随所にあり、
  その謎に少しずつ迫っていく
  ミステリー要素がありますね
  恋愛・悩み苦悩など
  瑞々しさも味わえるでしょう
・キャラ
  【ユウファ】
  護武官という剣士の少年
  しかし護る相手無き状態で放心している
  【イルナ】
  猫耳の少女
  商売人気質だが隠れた優しさを持つ
  【ジル】
  新たな街への案内人
  若くして娘を持つ


今日の辛口!

・全体
  1巻の時からよくここまで書けるなと
  感心したものですが、
  今回も素晴らしいものでした
  繰り返しの中に囚われた人達、
  それを終わらせることや助け出すこと、
  これはとある作品を連想させるものがありました
  電撃で銀賞を取って、まだ続いている作品なんですが
  その2巻に確か似た構図を見たことがあるな、と・・・
  別にそれの劣化版というわけでもなくその作品に
  肩を並べることができる力を持った作品だと
  感じました
  ここまでやってくれれば文句はありません


以上、
この違和感は何なのか、な?!
ファンタジー作品でした!

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