2017年4月23日日曜日

ただ、それだけでよかったんです  10個星です!!

タイトル : ただ、それだけでよかったんです
賞種   : 第22回電撃小説大賞・大賞
出版   : 電撃文庫
著者   : 松村涼哉
イラスト : 竹岡美穂


今日のインプレダクションはコレ!
現代ドラマ作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


完全なバッドエンドではない

閉鎖空間の学校で起きた事件
それは革命だということだが――
友達を題材にした現代ドラマ
凄く良かった!
現代の閉塞感を凝縮し、
見える化した手腕には
目を瞠るものがありました
ミステリー的な要素もあって
先が知りたくなり、
どんどん読み進めていきました
読み方次第でいくらでも風景を
変えると思いますが、
中学生として何かに抗い、
失敗したけども何かを掴み取ったんじゃないかと
思える読後感が良かったです


今日の甘口!

・流れ
  中学校で自殺事件が起きた
  文武両道でクラスの人気者で、
  そんな男子生徒がなぜ?
  しかも、地味で目立たない男子から
  イジメを受けていたという
  いったいどうやって
  イジメを実行していたのか
  自殺した生徒の姉が
  事件の真相を探り始めるが・・・という流れ
・テイスト
  俺ツエー無し、
  捻くれだけど万事うまくいく安い展開も無し、
  ハーレム無し、
  いたって真面目に書いてますw
  でも少年は捻くれた自分をクズと言いながらも
  子供ながらに決意をします
・キャラ
  【香苗】
  自殺した生徒『昌也』の姉
  弟と違って平凡
  【拓】
  自殺事件の犯人とされる男子
  教室の隅でラノベを読んでいる系
  【紗世】
  香苗の友人
  鋭くて神出鬼没
・ミステリー要素
  こんな事件が起きた、
  でも調べていくと謎が謎を呼んで
  聞きかじっていた内容と違うぞ・・・となります
  これは読んでいてすごく
  先が気になる書き方ですので
  書き手の人にはぜひオススメしたいですね


今日の辛口!

・最後
  新人賞の講評も見てみましたが、
  些細な欠点はいくつかあるけれど
  それを上回るものがあったという
  感想が一番しっくりくるものでした
  例えば拓が順位が最下位ではない
  もっと下がいるというところに
  これは何かの伏線かな~と思っていたのだけど、
  アレ? というところとか、
  作者はイジメを受けたこと無いんじゃなかろうか、とか
  でも全体的に良かったので
  今後も期待したいところですね
  大賞も納得です!


以上、
中学校で起きた事件、な?!
現代ドラマ作品でした!


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