2016年12月25日日曜日

黄昏街の殺さない暗殺者  9個星です!!

タイトル : 黄昏街の殺さない暗殺者
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 寺田 海月
イラスト : 柏井


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


そういう契約

殺し屋に殺すなと依頼してくる
変わり者の貴族令嬢がいて――
ミステリー色を含んだファンタジー
かなり良かった!
貴族の中に広がる行き過ぎた
嫌がらせの世界に身を浸しながらも
そこへ染まらないヒロインと
裏の世界で生きる主人公との
ボーイミーツガール
後半へ向けて二人はどんな
化学反応を起こし心境の変化を
経ていくのか、
そんな期待を胸に読み進めていきました
インパクトの強い裏があり
甘みと苦みがうまく合わさっていた
と思います


今日の甘口!

・流れ
  二つ名がつくほどの殺し屋である男は
  今日も仕事をこなしている
  しかし仕事で手痛い傷を
  もらってしまい、
  帰りの途中で気を失って倒れてしまった
  目が覚めると介抱されていて、
  助けたのはクッキー店の店主だった
  店主は貴族令嬢で、
  男が殺し屋だと分かった上で
  仕事の依頼をしてくる
  奇妙なことに、
  殺すなという条件で・・・という流れ
・テイスト
  影の世界に生きる男と
  光の当たる世界で生きるヒロイン
  最初は価値観の違いが
  鮮明になります
  そのあとの事件で互いのことを
  知っていく形ですね
・キャラ
  【レヴン】
  主人公の男
  二つ名もある殺し屋
  【カミーリア】
  貴族令嬢でありクッキー店の店主
  普段は考えなしに動くが
  クッキーに関することだと常人を超えた
  立ち回りを見せる
  【ユゥ】
  カミーリアのメイド
  普段のカミーリアを支えるやり手
・書き方
  事件についてはかなり
  苦みの強い絶望みたいなものが
  あったのですが、
  これくらいのことを書ける
  (刊行できる)
  空気になってきたのは
  自由度が高くなったと感じられて良いですね
  数年前までは読者が嫌がるから~とか
  全くこういうの無かったですからね


今日の辛口!

・全体
  序盤にある程度決まった型に
  当てはめていくような設定を
  使うことによって安定化を図って
  いるのかな~と思えたので
  そこも思い切って自分流に
  組み立ててみたら最高だった
  んじゃないのかなと思います
  全体的には良かったです


以上、
奇妙な依頼、な?!
ファンタジー作品でした!


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