賞種 ： ―
出版 ： ファミ通文庫
著者 ： 鳳乃 一真
イラスト ： 有馬侭
今日のインプレダクションはコレ！
ファンタジー作品です！
評価は
★★★★★★★★★☆
９個星です！！
敵同士でありながら
皇国の戦士と帝国の軍師が
戦場で邂逅する――
恋に夢中になるファンタジー
かなり良かった！
英雄譚と言っても相手側にも
軍師がやってきて
一筋縄ではいかない
読み応えのあるところが
良いですね
戦いにおける人間関係も
構図に適度な苦味を交えつつも
喜劇に変えてしまうところが
遊び心があって面白いと思います
満足感の高い一冊でした
今日の甘口！
・流れ
隣り合う皇国と帝国は
小競り合いを続けていた
皇国には【黒狼卿】と呼ばれる
一騎当千の将がいて
帝国の喉元に突き出た位置にある砦を
守護している
帝国は何度も砦に攻めてきたが
その度に撃退されていた
そこで帝国は本腰を入れ
有能な軍師を送り込んできたのだが・・・という流れ
・テイスト
前半は戦記モノっぽく
後半は恋愛に突入していく
感じですね
・キャラ
【ヴィンセント】
大きな槍を振り回す英雄男子・黒狼卿
周囲に怖れられているのを気にしている
【ミア】
陽気な女の子
町で暴漢に襲われていたところを
ヴィンセントに助けられた
・硬軟
戦場での硬派な戦いぶりと
ミアと話している時の
緩やかな空気のメリハリが良いですね
主人公の弱い所を見せると良い
とよく言われていますが
本作ではミアと話している時の
口下手がそれに当たるでしょうか
今日の辛口！
・全体
戦場での一般兵への
スポットライトの当て方が
やや不足しているようにも見えるので
そこが丁寧になると更に
良くなるのではないでしょうか
と言っても本作は二人だけの物語
でもあるので、
これはこれで、という感じですね
以上、
戦記と恋愛、な？！
ファンタジー作品でした！
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