2016年1月18日月曜日

戦うパン屋と機械じかけの看板娘 10個星です!!

タイトル : 戦うパン屋と機械じかけの看板娘
賞種   : ―
出版   : HJ文庫
著者   : SOW
イラスト : ザザ


今日のインプレダクションはコレ!
お仕事系作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


生き方色々

パン屋を開業したけど
客が来なくて――
ファンタジー世界でのお仕事系
凄く面白かった!
パン屋開業ということで
商売をデフォルメしたものとなります
終盤は世界情勢とバトル
主体だったかな
背景として描かれて
いるのが戦いの傷跡で
意外に堅い部分も含まれていますね
演出が巧みなので
全体的にライトでありつつも
引き込まれました
ちゃんと波を作って1巻で
区切りが付いているところも
非常に良かったです


今日の甘口!

・流れ
  長い戦争が終結
  軍人だった青年は
  パン屋を開業した
  研究を重ねて味を追求、
  しかし人相が悪いからか
  客が来ない
  そんな中、
  ウェイトレスとして物凄い美少女
  がやってくる
  するとたちまち売れ始めた
  だが町の住人とは戦争の傷跡のせいで
  微妙な関係もあり・・・という流れ
・テイスト
  商売についてまず壁が提示され、
  それを乗り越えていく
  みたいな感じです
  町の住人との関わりが
  重点的ですかね
・キャラ
  【ルート】
  元軍人で今はパン屋の店主
  真面目で人が良い
  顔の怖さで人に避けられている
  【スヴェン】
  機械人形
  見た目は美少女
  ルートが軍人だった時サポートしていたAIを搭載
・責任
  ルートは戦争での責任を
  受け止める姿勢です
  一方で相棒のスヴェンの方は
  責任は無いというのが基本です
  戦争が始まる時は
  権力者は国のために戦えと言い
  兵士達は国のためだと殺人を正当化します
  しかし終わった後は
  権力者は仕方なかったと責任から逃げ
  兵士達は言われたからやったと責任を逃れます
  そうしたら戦禍の被害に遭った人に対し
  誰が責任を取るのでしょうかね
  こうした悲劇を生まないためには
  軍事をほどほどでやめておくことです
  軍事法制や軍拡は悲劇の種です


今日の辛口!

・全体
  戦禍の悲劇を絡めて
  複雑化を図っているのですが
  最後は圧倒的な力で捻じ伏せちゃう
  のがちょっと残念だったかな
  拮抗していたりちょっと負けている
  くらいであれば言葉の応酬に
  力強さが出せるのではないでしょうか


以上、
パン屋開業、な?!
お仕事系作品でした!


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