2015年7月7日火曜日

モーテ ―水葬の少女―  10個星です!!

タイトル : モーテ ―水葬の少女―
賞種   : ―
出版   : MF文庫J
著者   : 縹けいか
イラスト : カズキヨネ


今日のインプレダクションはコレ!
恋愛小説作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


そこに辿り着くまで

とある孤児院施設にやってきた
少年は不思議な少女と出会い――
引き裂かれる恋愛小説
凄く良かった!
全体的にどろりとした雰囲気で
人間関係や狂気が濃密な
心理描写と共に描かれます
ある種の欠けた断片をあえて
提示することで読み手を
奥へいざなっていく構成で
それが合えば一気読みしてしまうでしょう!
そこにいるのに手を伸ばしても
届かない切なさとか、
かなりガツンときましたね


今日の甘口!

・流れ
  十代の内にその人を自殺に
  追い込んでしまう病気【モーテ】
  そんな病気と何かしらの
  関係がある孤児院施設があった
  そこでは里親を待ちながら
  学校で教育を受けることができる
  施設で出会った少女マノンは
  神秘的でありながら危うげで
  最近施設にやってきた少年は惹かれた
  マノンの施設内での保護者は
  見るからに異質で
  噂では人殺しらしい
  しかもマノンを傷つけていて、
  マノンは諦めの境地にあるような
  おとなしさだった
  マノンを救い出すにはその保護者を
  どうにかするしかないと少年は思い始め・・・という流れ
・テイスト
  とにかくどろっとしていて、
  それは簡単に甘い蜜にはならないですw
  苦味や切なさの果てに最後に、
  という感じなので
  カタルシスを求める人にオススメですね
・キャラ
  【アラン】
  表面上は冷めていて
  スイッチが入ると衝動のままにキレる性格
  【マノン】
  紫の瞳で神秘的な少女
  おとなしい性格
  【ドゥドゥ】
  生気の感じられない男性
  施設でのマノンの保護者
・誰かの身代わりとなるシステム
  本作の設定の中では
  モーテで失われた人とそっくりな容姿に
  そっくりな性格の人をその家族に提供する
  というシステムがあります
  あまりにも冷たい論理と傷の
  代用品として生きるということが
  『提供される人』には強制されるわけです
  生きる意味を強制的に与えられる
  ことの哀しさを感じました


今日の辛口!

・特になし!
  突っ込みたい所は
  特にありませんでした!


以上、
どろっとした?!
恋愛小説作品でした!


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