2015年7月20日月曜日

太陽の子  読みました!!

タイトル : 太陽の子
賞種   : ―
出版   : 角川文庫
著者   : 灰谷 健次郎
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
日常系作品です!


燻る残滓、胸に

琉球料理のお店に集まる
色々な過去を抱えた人達は――
生を追い求めた日常系
全身を叩くほどの衝撃だった!
普段陽気に振る舞う人達が
一日でも早く忘れたいと願っている
身を焦がす記憶、
その傷跡が語られるところは
まさに激流!
沖縄を知ること、そのキッカケを
きっと与えてくれるでしょう
琉球料理のお店で繰り広げられる
温かい灯りの光景の中、
一点の陰りが示されています
でも灯りの方に引き込まれていたので、
途中からの展開でとても胸がつまりました
現代を生きる全ての人に
オススメしたい、
辛さと優しさの詰まった衝撃の一冊!


今日の甘口!

・流れ
  琉球料理【てだのふあ・おきなわ亭】
  そこには毎日近くの労働者
  が入ってくる
  そこは神戸だが沖縄出身の
  人も多い
  泡盛を飲んで沖縄の唄が
  披露されたりする
  そんな中育った少女は父親が
  心の病気になってしまい
  どうしようか悩んでいた
  そこで心の病のキッカケを探り、
  沖縄戦に辿り着く
  おかあさんに訊いても固く口を閉ざされるので
  お店の常連の人に当時の
  写真を見せてもらうことに・・・という流れ
・テイスト
  下町という言葉から連想する
  人情という言葉が溢れる
  温かいお話がベースです
  でも沖縄出身の人の過去が
  語られる時、
  戦争という言葉が輪郭を帯びて
  視界に広がっていくでしょう
・キャラ
  【ふゆこ】
  あだ名はふうちゃん
  小学6年の女の子
  割と積極的な性格
  【みのる】
  あだ名はギッチョンチョン
  グチの多い青年
  【きよし】
  ふうちゃんより年上の少年
  最初は荒んでいた
  【おとうさん】
  心の病気で反応が乏しい
・これは
  中学生には刺激が強いかもしれません
  高校生でもどうだろうな・・・
  とはいえ、
  中高生でもネットの真偽不明な情報を
  鵜呑みにして沖縄を愚弄する
  ような子もけっこういそうだし、
  そんな世の中だから、
  学生の内に読んでおくとホント良いですよ!
  人生観変わるかもしれません
  次の悲劇を生まないためには
  情報に強くなる必要があると
  感じさせてくれるでしょう
  全ては『知ろうとすること』が一番重要です
・衝撃
  凄い衝撃作ですが、
  刊行当時は小学生でさえ
  読み聞かせで受け止めていたようです
  (約40年前・・・!)
  受け止められなきゃ
  我が国を作ってきた人達に申し訳が立たない
  という気持ちでぜひ受け止めてほしいですね
・差別
  ここには
  わたしの知らなかった差別がありました
  40年も前に、
  沖縄の人を愚弄する差別が
  既にあったのですかね・・・
  本当だとしたら酷い話ですが、
  今後ちょっとずつ調べたいところです
  全ては無知が差別主義者を作ります
  『知ろうとすること』が最も大事です


今日の辛口!

・特になし!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  過激思想な政権の今、
  読むと『こんな政権に好きにさせて良いのか?!』と
  衝撃で打ち震えるでしょう!


以上、
大切なモノがここに、な?!
日常系作品でした!



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