2015年6月8日月曜日

レトリカ・クロニクル  9個星です!!

タイトル : レトリカ・クロニクル 嘘つき話術士と狐の師匠
賞種   : 第21回電撃小説大賞・銀賞
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 森日向
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


言葉とは裏腹に

話術で獣人族の抱える対立を
解決することになって――
話術を駆使するファンタジー
かなり良かった!
話術が中心のものだと
他人を言い負かしてやったという
仄暗い優越感を得るだけのものが
大半なのですが、
本作では相手を黙らせるため
だけにする『答えられなそうな質問』
というような本質的なところも
記述されていたのが良かったですね
また、話術というか詭弁を前面に
押し出しながらその裏では
人として大切なモノの大事さを
描いている気もしました
やはりどこまで行っても
人としての根っこの部分こそが
一番大事なのでしょう


今日の甘口!

・流れ
  とある青年は話術を操り
  商売でちょいちょい騙しながら
  稼いでいた
  そんなある日、青年が働く店に
  問題を抱えた少女が現れる
  少女は狼人間の若き族長で、
  他の部族との対立だけでなく
  自分の部族内でも対立を
  抱えているらしい
  そこで対立を解決させるために
  青年が雇われることになった・・・という流れ
・テイスト
  話術が中心ということで
  その攻防を解説も交えながら
  進めていきます
  バトルじゃないお話が好き
  という人にはオススメですよ!
・キャラ
  【シン】は話術士の青年
  騙しを生業としているけど、
  割と騙して良い相手や事柄を
  選ぶ性格?
  【レア】は狼人間の若き族長
  素直な性格の娘


今日の辛口!

・議論とは
  『議論』という言葉には
  若干の違和感を覚えました
  相手を打ち負かす目的や
  私欲の達成のためだけに臨むのは
  果たして議論か?
  舌戦の感覚ですからねぇ


以上、
話術の攻防の?!
ファンタジー作品でした!


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