2015年5月23日土曜日

土方美月の館内日誌  9個星です!!

タイトル : 土方美月の館内日誌 ~失せ物捜しは博物館で~
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 大平しおり
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
日常系作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


失くしたものは

流されるままやってきた建物
それは博物館のようだが――
博物館と探偵兼業の日常系
けっこう良かった!
イラストの名前を見てびっくりした
あらら、この人がこういう絵を・・・w
相談事という形ではあるけど、
実際は肯定してほしかっただけ・・・
その心情を見抜く美月の対応の仕方は
『素敵な嘘』と似ているかもしれない
人を不幸にする嘘もあれば
自分の身を守るための嘘もあるけど、
それとはまた別のものが見られて良かった
その物に宿った来歴を熱弁する
美月というのもひたむきな真摯さが
出ていてカッコ良かったです


今日の甘口!

・流れ
  青年は就職活動中に
  騙されて嘘の内定を受けた
  ばかりかお金まで
  巻き上げられてしまっていた
  そんな中でもとりあえず
  住む所を探していて、
  不動産屋で強引にとある
  物件をすすめられる
  流されるままに行ってみると、
  そこは【姫神郷土博物館】
  そこの女性館長と会い、
  やはり流されるままに
  助手というポジションになる
  そこへ夫が神隠しに遭った
  という相談者がやってきて・・・という流れ
・テイスト
  歴史ある物に熱中する女性と
  頼りない感じの男性のお話です
  ミステリというほどの謎ではないので
  日常系とした方が良いかな、という感じ
  ライトな感じでさくっと読めると思います
・キャラ
  【沖田 総司】は主人公青年
  普通系の性格
  【土方 美月】は博物館の館長
  新撰組も古い色んなことも大好き
・表現
  本作の中で、
  現実を受け容れるには時間がかかる人がいる
  というところには注目しました
  夫が神隠しに遭ったのだと主張する妻、
  しかし話を聞いてみると
  それは単なる家出ではないか・・・
  そこで主人公は単なる家出だと
  事実を言ってあげた方が良いという立場だけど
  土方さんは奥さんはまだ受け容れられない
  わけだから神隠しということに
  しておいた方が良いという立場をとります
  現実を受け容れるには時間がかかる人がいるのだと・・・
  ・・・ここでわたしは思ったのですが
  わたしは普段『現実を見ろ』という
  ことを口を酸っぱくして主張しているのですが
  こういったところも
  伝えていった方が良いなと感じました
  わたしは現実を見ろと言いますが、
  そうしないのを全否定しているわけではありません
  一時的な避難所として架空に
  逃げるのはアリだと思っています
  要は『最終的に』現実を見ろということを
  言っているつもりなので
  今度コラムとかでまとめましょーかね


今日の辛口!

・決めゼリフ
  うん、まあ・・・
  本作の決めゼリフは
  ちょおっと、微妙かなw


以上、
流されるままに行った?!
日常系作品でした!


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。