2015年4月28日火曜日

シェイクスピアの退魔劇  9個星です!!

タイトル : シェイクスピアの退魔劇
賞種   : ―
出版   : 富士見L文庫
著者   : 永菜 葉一
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


芝居に魅せられて

亡者蠢くロンドン
対抗できるのは劇団だけで――
演劇のファンタジー
けっこう良かった!
バイハザみたいな亡者を倒すには
霊的な力も持つ演劇【退魔劇】を
しなければならない
とある劇団では【退魔劇】を上演
するために頑張っているが
決定的に足りないものがあり苦しい状況
そんな中記憶喪失の少年がやってきます
少年という新風が入ることで
キャラ同士の科学反応が起こり、
それぞれの抱える過去が終幕に向かって
収束していきます
どんなに頑張ってもままならない
という表現は痛みがありますが、良いですね
シェイクスピアのキャラは強烈で、
その我の強さと認めなさは
外国というのを意識しているのかも
コメディ部分がハマったので楽しめました


今日の甘口!

・流れ
  黒死病の流行するロンドン
  そこでは霧に紛れて亡者が
  現れるという異常事態が起こっていた
  亡者は黒死病で亡くなった者達だという
  霧と共に現れ生者を引きずり込み
  数を増やすそいつらは、
  【退魔劇】という演劇をもってしか
  倒すことができないらしい
  記憶喪失の少年はとある劇場に
  迷い込み、
  【退魔劇】を公演しようとしている
  劇団と関わっていく・・・という流れ
・テイスト
  亡者というバイハザ的な要素
  もありますが、
  キャラ達の掛け合いは
  まさにドタバタ劇となっていて
  コメディを楽しむことができます
  後半はシリアスに変わっていき
  主要キャラの心の抱えていたものが
  解放されていきます
・キャラ
  【???】は主人公少年
  記憶喪失
  弱気な性格
  【シェイクスピア】は劇作家の女性
  とにかく前に出る性格で、
  喋り倒して相手を圧倒する
・心の傷
  シェイクスピアは適性が女優だけど
  【退魔劇】の劇作家になりたいと
  がむしゃらに生きていますが、
  霊感が無いためどんなに頑張っても
  望むものにはなれません
  そこに区切りをつけるまで
  作中で何度も何度も激しい心の傷を負います
  これ強い女性でなかったら
  到底耐えられないレベルの傷ですw
  なのでそこら辺は感情移入して読む人は
  注意した方が良いかもしれません
  でもコレ、才能が無いため挫折といっても
  異能を持って生まれたか持たずに生まれたか
  という違いだから
  種類がちょっと違うよね


今日の辛口!

・霊感
  何か人の隠している思いとかも
  『霊感です』の説明で突き止めたり
  ちょっと霊感が便利すぎる気はしたかなw
  でもそうしないとページ数が
  余計に膨らんじゃうんだろうなーとも
  思うので仕方ないですかね


以上、
亡者を劇で退魔、な?!
ファンタジー作品でした!


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