賞種 ： ―
出版 ： オーバーラップ文庫
著者 ： Gibson
イラスト ： 藤丸
今日のインプレダクションはコレ！
ＳＦ作品です！
評価は
★★★★★★★★★☆
９個星です！！
地球へ向けて第一歩
目覚めたら未来の宇宙船
地球に帰ろうと思い付くが――
ドタバタ系のＳＦ
かなり面白かった！
遥か未来での宇宙でのお話で
設定とか話の持って行き方とか
定番ではあるけど、
とにかく作者が楽しんで書いている
感じが良いですね
『面白い』を思い切り
ぶつけていると思います
キャラ達の掛け合いや
だんだん大所帯になっていく
サクセスストーリーが楽しめますよ
今日の甘口！
・流れ
ある時起きたらそこは未来だった
しかもどうやら少年は
コールドスリープしていたらしい
起きたのは宇宙船みたいだが、
故障でエンジンすら切り離されている状態
そこから未来技術を得て
何とか船をワープさせ、
その先で廃品回収している少女と出会う
いつの間にか地球のことを
誰も知らない空間に来ていた少年は
何とかして地球に帰りたいと思い、
出会った少女と一緒に
地球を目指すことにする・・・という流れ
・テイスト
スターウォーズみたいに
宇宙船で宇宙を飛び交う世界です
そんな世界で地球への帰還を目指します
目標ははっきりしているけど
達成されると終わりっぽいから
そこまでのキャラ達の歩みを
見守っていく感じですね
・キャラ
【一条 太朗】は主人公少年
普通系の性格
【マール】はヒロイン
普通系だけど契約とかは
しっかりしないと駄目という
ギブアンドテイクが基本
【小梅】はAI
毒舌系だけど完璧な補佐役
・良さ
これを読んでweb小説の可能性
というのを感じさせられました！
昨今『売れなければしょうがない』
という考えのもとで
『読者はこういうのを求めている』みたいに
商品として作る意識ばかりが
重要視されてきました
でも本作はそんな商品性は殆ど無視です！
萌え萌えヒロインなんていません
それよりもSFが好きとか
どんどん仲間が増えていくとか
そんな楽しさを最優先にしています
こういう風に『作品は作家のものである』
という小説のあり方が体現されているのが
web小説の良いところなのかもしれませんね
作家業は確かに商売です
商品商品と追い求めるのも一つの考えだとは思います
でも、書いている人が楽しくなくて
読む人は楽しいのでしょうか？
まあ完全に好きに書かせたら
読み手が意味不明になってしまうので
そこを微調整してあげることは
必要だとは思いますが、
根底にはやはり書いている人が
楽しくないと読む方はもっと楽しくないのでは？
商品商品と追い求めても
売れるとは限らないので
楽しんで書いて『面白い』を
ぶつけるという考えも良いと思いますよ！
今日の辛口！
・全体
web小説では一冊にまとめるのが
なかなか難しいというのを
よく聞きますので、
そこはしょうがないのかなーという感じ
次の巻ではのびのびやってほしいですね～
期待しています！
以上、
気付いたら宇宙船、な？！
ＳＦ作品でした！
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