賞種 ： 第１３回集英社スーパーダッシュ小説新人賞・優秀賞
出版 ： ダッシュエックス文庫
著者 ： 北國ばらっど
イラスト ： 閏月戈
今日のインプレダクションはコレ！
バトルアクションモノです！
評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
５個星です！！
自分らしさを見つめて
芸術が重視された世界
芸術で闘う空間に招待されて――
芸術を用いたバトルアクション
厳しいかな
芸術とバトルを結びつけ、
互いの感性を競い合い
自分の感性で相手を塗りつぶす
という発想は面白いと思う
キャラの属性付けは
商品としては既に確立されている
ものを使っているため
編集部としては安パイというところだったのかな
でも、ちょっと全体的に大味ですかね
男の娘とかが好きであれば
合うかもしれません
今日の甘口！
・流れ
芸術に重点が置かれた世界
人々は量子コンピュータで
ネットにアクセスし、
【ミュージアム】という一つの場所で
芸術を堪能する
毎日好きな音楽やら絵画やらに
評価点である【フェイバリットスター】
を贈り、その数を競い合っていた
主人公は大した力がなく
ネカマとして媚を売ってネットラジオの
生放送をしてようやく少しの
【フェイバリットスター】をもらえる程度
才能溢れるアーティストたちを
やっかむしかない
そんな時、学校で知り合った先輩から
【ミュージアム】の特別空間に招待される
そこでは芸術の感性を擬似生命体に
作り上げて闘わせるバトルが
繰り広げられていた・・・という流れ
・テイスト
キャラ重視で属性も
てんこもりですので、
キャラ小説という色が強いですね
バトルとかはちょっと弱めです
・キャラ
【沖本 小町】は主人公少年
男の娘でネカマになりネットで生放送をしている
そんな自分に嫌悪しつつも
注目されたいという欲求をそれで満たす
【築波 夕莉】は頂点女子
凄いアーティストみたいだけど
奇行が目立つ
【佐倉 樹里】は友達女子
見た目はヤンキーでも
人懐っこい、そして匂いフェチ
今日の辛口！
・全体
うーん何と言うか、
『受かるために書いた作品』って
感じが凄い漂ってくるというか・・・
設定の作り方、キャラ属性の付け方、
お話の展開、全てそんな感じがします
いや、ことわっておくとそれは何も悪いことではありませんし、
デビューしなきゃ何もならないわけですから
極めて正しい手段です
ただ、それが面白いかどうかとなると別でして・・・
まあ編集部には商業的だよねってなって
ウケが良いでしょうね
でもコレ、本当に今売れるのか？？
作家による審査員講評を見てみると
高評価な半面埋もれないようにって
チクりと言われているみたいだけど・・・
まあ、今後作者色が出た時が勝負ですかね～
以上、
芸術でバトルの？！
バトルアクションモノでした！
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