2015年3月8日日曜日

水木しげ子さんと結ばれました2  8個星です!!

タイトル : 水木しげ子さんと結ばれました2
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 真坂マサル
イラスト : 生煮え


今日のインプレダクションはコレ!
狂気系作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


選択しなければ

しげ子さんと一緒にいると
また奇妙な事件と出くわして――
後味のどろりとした狂気系
割と良かった
不謹慎ネタに走るしげ子さんは健在で、
妖しげな存在感を放っています
赤い糸で結ばれた二人はどちらかが
どちらかを殺してしまう・・・
そんな運命を断ち切れるか?
主人公は考えを巡らし奔走するけど、
事件の背景や思惑になかなか気付かない
しげ子さんはハッピーエンドを作らない、
でもバッドエンドの形を変える・・・
2巻はもっと狂気に走り始めましたね~


今日の甘口!

・流れ
  しげ子さんは古い黒電話を
  持ってきた
  それは呪いの黒電話だという
  かかってきた電話は
  自殺志願者からの相談
  なんと焼身自殺をしたいという
  主人公が止めようとするも
  電話は切れてしまい、
  後で未遂となるがそれは
  実行されてしまう
  志願者からはメッセージが
  あるはずなのだが、
  それが何かは分からない
  その母親とも会ってみるが
  母にも影があって・・・という流れ
・テイスト
  死が絡む事件と出会い、
  しげ子さんがそこへ独特の
  アプローチをしていきます
  それに対し主人公は真っ当な
  考えて臨み、時には意見がぶつかったり
  しながら結末へ向かっていきます
  そして、事件の終わりには
  微妙に後味の悪さも残る余韻があります
  最悪の結末は回避できたのかもしれないけど・・・
  という感じですね~
  圧倒的に優しい世界を望む人には向かないかも
・キャラ
  【楠見 朝生】は主人公少年
  没個性系
  【水木 しげ子】はヒロイン
  常に死の臭いのする方へ寄っていく
  不謹慎ネタで笑う


今日の辛口!

・全体
  まあ1巻でもそうだったんだけど、
  これはあくまでミステリではないです
  『そこを隠しちゃうの?』って感じで
  重要なピースを先に提示しないんです
  本物の場合先にピースは全て提示して、
  その情報を基に結末とか仕掛けを想像
  したりするんですが、
  ピースが足りないとそれができません
  なので、あくまでキャラ小説&不思議な感じ
  楽しむと良いと思います


以上、
影の濃い?!
狂気系作品でした!


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