2015年1月13日火曜日

絶滅危惧種の左眼竜王  9個星です!!

タイトル : 絶滅危惧種の左眼竜王
賞種   : 第8回HJ文庫大賞・銀賞
出版   : HJ文庫
著者   : 千月 さかき
イラスト : クロサワ テツ


今日のインプレダクションはコレ!
異能ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


竜の居場所

突然住み着いた義妹
その娘は竜と人間のハーフで――
ドタバタコメディから入る異能ファンタジー
凄く面白かった!
コメディの作り方が割と良く、
スラスラ読めた
設定としては親いなかったり
絶滅種だったりするのに
重さを感じさせないライトさ
でもいったんシリアスパートになると
きちんと真面目に描いている
という切り替えの巧さもある
従来の構成手法をベースに
中二要素やらコメディ要素やら
手広くやって破綻してないので
引き出しが豊富ですね
今後に期待したいところです!


今日の甘口!

・流れ
  竜が絶滅した世界
  しかし竜と人間のハーフ少女が
  ある少年の家を訪ねてきた
  少年は最後の竜から竜眼をもらった
  経緯がある
  ハーフ少女は少年の家に
  住まわせてほしいと言う
  いきなりのことで少年は戸惑うが、
  ハーフ少女は強力な魔法使い達から
  狙われ始め、
  少年が守ってやることに・・・という流れ
・テイスト
  押しかけ義妹のボーイミーツガール
  そして狙われる義妹を
  なりゆきで守ることになる
  妹と幼馴染で主人公を巡って火花を散らす
  などなど構成はよく見ると従来のものに
  のっとっている感じ
  でも既存作品のパッチワークな感じはしないので、
  きちんと自分色は出せていると思います!
・キャラ
  【葛木 晴空】は主人公少年
  最後の竜から眼をもらった〈竜眼使い〉
  【竜胆 茉莉花】は義妹ヒロイン
  元気いっぱいの天然系美少女
  【天伎 愛菜】は幼馴染ヒロイン
  クール系を装っているけど
  晴空の前では子供らしくなる
・読み応え
  手広くやった上に戦闘なり
  会話なりで細かな伏線を使って
  後に活かすというような
  ことも多用していて、
  しかも一冊で終わるように
  作りこんでいるところには感心しました!
  充分な読み応えです
  これで完結なのか続くのかは
  分かりませんが、
  今後が楽しみな作家ですね!
・気に入った言葉
  『みんなそうです。何かを選んで、変わっていくんです』


今日の辛口!

・扱い
  ドラゴン好きということなので
  もっとドラゴンの扱いが良くても
  よかったのではw


以上、
押しかけドラゴン少女の?!
異能ファンタジー作品でした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    舞台設定の秀逸さ、
    エンターテインメントとして申し分なし、
    荒削り、
    総合力の高さ、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★

    ああまさに一言で言えば
    総合力の高さですね!
    左眼がうずくぜ!
    次は右眼もうずいてしまおう(え
    今後も頑張って下さいね~!

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