賞種 : ―
出版 : HJ文庫
著者 : 松時ノ介
イラスト : 津雪
今日のインプレダクションはコレ!
時代劇風ファンタジー作品です!
評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!
水に流す
陰陽の研究施設がある
堺へとおもむくが、そこでは――
陰陽の時代劇風ファンタジー
なかなか面白かった
織田家を始め有名な苗字が
ずらりと出てきます
コンスタントに挟んだバトルと
どぎつくないゆるゆるとした
掛け合いで良いのでは
あとがきで織田家が幕府を開いたら
徳川家とどう違うかって話が
出てきて、
よく考えてるな~という感じもあります
今日の甘口!
・流れ
織田家が天下をとり
幕府を敷いた世界
1巻で特別な陰陽術【天位五行】
を使った男の娘は
陰陽の研究所みたいな所に呼ばれる
しかしそこでは事件を
起こそうとしている輩がいる様子
それに気付いた織田家の次期将軍は
対抗しようと画策する・・・という流れ
・テイスト
掛け合いとか2巻になって
手慣れてきた感じがあります
新しい場所で事件に巻き込まれ、
新たな強敵が出てくる・・・という
中で竜と花鳥の夫婦はどうなるのか・・・!
全体的にバランスよくまとまっていると思いますよ~
・キャラ
【竜】は盲目の男の娘
物静かな感じだけど頑張り屋
【花鳥】は剣術道場の跡取り娘
竜を旦那として迎え当主とした
【坂本 竜真】は土佐から来た男性
割と雑な性格で身分証とかも紛失する
【織田 信雪】は次期将軍
影ながら花鳥や竜を支える
・歴史の『もしも』
織田家が幕府を開いたら
というところであとがきでは
『流通』があげられています
徳川は藩の力を抑制するため関所を強化し
『流通』を抑えた
でも楽市楽座や道路整備をやった織田家なら逆に
この『流通』を強化しただろう
ということです
こういった『もしも』をよく考えている作者さんですね~
徳川の支配体制って基本的に『下から這い上がれないように押さえつける』
という感じではないでしょうか、参勤交代とかね
この流れを継いだのが現代型の政治体制でしょうね
金持ちだけを優遇して格差を広げ、
権力者がいつまでも権力を維持できるように
下から這い上がれないようにするんです
多分織田家の幕府だったなら
今のような鬱屈とした社会でなく
もっと開けた社会になっていたでしょうね
今日の辛口!
・敵役
敵役の動機が1巻と同じ
というのはちょっとまずかったかも
またか~ってなるしねw
もうちょっと捻っても良かったのでは~
以上、
バランスよくまとまった?!
時代劇風ファンタジー作品でした!
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