2014年10月22日水曜日

不戦無敵の影殺師  10個星です!!

タイトル : 不戦無敵の影殺師
賞種   : ―
出版   : ガガガ文庫
著者   : 森田季節
イラスト : にぃと


今日のインプレダクションはコレ!
異能作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


きっと埋まるさ

暗殺の異能者
でも仕事がなくて貧乏生活――
凄く良かった!
飲み会でグチる主人公は
庶民的で良いかもしれない
安易にスレたり捻くれてみたり
しているだけじゃなく、
ダメなりにやっていくというのが良い
相棒の少女がちょっといかがわしい
店で働いていたのを知ってしまい
『お前をここまで追い込んでた
自分に腹が立ってるんだよ!』
と叫ぶ主人公にはグッときました
負のスパイラルって自分が起こしてる
それに気付くのを描いてるので
軽い中にも人生を感じさせるものがある一冊です


今日の甘口!

・流れ
  異能者が法律で規制され、
  管理下に置かれている世界
  主人公は最強の異能者でありながら、
  仕事が殆ど無かった
  主人公の使う暗殺術は地味で、
  TVにも出られない
  だからせっかく異能があっても
  貧乏生活・・・
  そんな中、主人公に暗殺の
  仕事が舞い込んでくる・・・という流れ
・テイスト
  異能者が管理されてるちょっと
  夢や希望が無い感じの今のご時世的なテイスト
  主人公は25歳と随分な年齢で、
  哀愁ただよう感じです
  でも枯れてる系にしては
  そこまで捻くれてないかも
  作者が趣味で書いていたものの
  出版ということで、
  お約束みたいなのがあまり無いです、
  でもそれが素晴らしい!
  表現は自由であり、規制してはいけません
  こういうシーンを入れろああいうシーンを入れろ
  と叫ぶのは表現の規制と同義なのです!
  もうテンプレ系は飽きたよ・・・
  という人はハマるかも?!
・キャラ
  【冬川 朱雀】は主人公
  暗殺者の末裔で異能使い
  パンピー系の性格
  【小手毬】は朱雀のお人形さん
  でも死にそうになった人間を
  使役しているので
  からくり人形ではない
  常時棘のある言葉を発する
・かけあい
  主人公はヒキニートみたいな生活で、
  相棒の小手毬ちゃんにも
  1日8時間遊ぶと豪語します
  でもキレられてしまい・・・
  『包丁は肉や野菜を切るためにあるのでしょうか?
   それとも人を刺すためにあるのでしょうか?』
  『わかった。8時間遊ぶというのは嘘だ。7時間にする』
  『もうマヂ無理、リスカしぉ・・・マスターを』
  『リストカットは他者の肉体を攻撃する行為じゃないから! 6時間でどうだ!』
  ・・・これは苦労しそうですねぇw


今日の辛口!

・変なところ
  小説やマンガに出てくる異能力者が
  善人すぎて嫌いとかいう書き出しに違和感
  斜に構えて悟った風に善を叩くのが
  小説やマンガに出てくるキャラの
  大半だと思うんだけどなーw


以上、
哀愁ただよう?!
異能作品でした!


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