2014年9月23日火曜日

C.S.T. 情報通信保安庁警備部  10個星です!!

タイトル : C.S.T. 情報通信保安庁警備部
賞種   : 第20回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 十三 湊
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
SF事件簿作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


一生のお願い

巧妙なサイバー犯罪が発生
その犯人とは――
けっこう恋愛色のあるSF事件簿
凄く良かった!
主人公が何かよく分からないけど活躍する、
というものでなくそこは聡明なヒロインが
担当しているのが特徴
進化した情報社会とサイバー犯罪は
《傀儡廻》が出てくる【アノ作品】を連想させる
スケープゴートの使用や犯人へ辿り着く
までの紆余曲折がよく作られていて、
後半にいくほど引き込まれた!
男がなかなか踏み出せない恋愛感情も
なかなか楽しめるんじゃないかと~


今日の甘口!

・流れ
  情報通信保安庁警備部《C.S.T.》
  はサイバーがらみに対応するところ
  少女アイドルグループの
  ライブで乱闘騒ぎが発生
  この社会では既に脳の一部に
  アクセス可能と言われるほど
  情報通信が発達していた
  これはウイルスによる事件なのか?
  そんな中高齢者が熱中症で倒れる事件
  なども起き、それもウイルスかもしれない、となる
  大規模なサイバー犯罪の犯人を追うぞ・・・という流れ
・テイスト
  サイバー犯罪を追いつつ
  主人公の恋愛も進めていくというテイスト
  サイバー犯罪では未来で起こりえる
  人体への間接攻撃が取り上げられ、
  恋愛では弱腰主人公の心情が
  入念に描かれています
・キャラ
  【御崎】は主人公男性
  脳の大半がエロに割かれている
  そしてチンピラ風
  【浅井】は御崎の同期の一人
  職務中にお菓子を食べまくり、
  品行方正とは真逆
  これまで多くの上官をノイローゼにしてきた
  【伊江村】は部隊隊長
  超美人だけど貧乳
  クールで生真面目
・かけあい
  伊江村には補佐役に篠木
  という男性がいるのですが、
  篠木は伊江村に心酔しているらしく、
  褒められただけで抱きつこうとします
  『私の補佐役にはお前しかない』
  『はあん隊長!』
  『私に30センチ以上近付くな』
  抱きつこうとする篠木の腹に肘をめりこませる
  伊江村さん・・・ガード固いですw
・描写のリアリティ
  C.S.T.の人事に大臣から横槍、
  とか金で雇った者に伊江村を
  乱暴させようとした、
  とか権力者の汚さも普通に描いているのが凄い
  大抵のラノベだと権力者を賛美するか
  擁護するようなものばかりなんだけど、
  これは珍しいですな~


今日の辛口!

・特に無し!
  特に突っ込みたいところは
  ありませんでした!
  今後も頑張って下さいね~!


以上、
伊江村さん・・・ガード固いよ、な?!
SF事件簿作品でした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    警察小説を思わせる、
    攻殻機動隊と比較されるだろうからオリジナリティを、
    文章力はとても高い、
    不器用な恋愛模様に惹かれる、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★

    あー、選評を見てみると
    はっきり『アノ作品』が指摘されてますねw
    ただまあ、似すぎという
    ほどでもないので
    オリジナリティとしては
    問題ないかと~
    今後も面白い作品を期待します、
    頑張って下さいね~!

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