賞種 ： ―
出版 ： 富士見ファンタジア文庫
著者 ： 手島 史詞
イラスト ： GAN
今日のインプレダクションはコレ！
純ファンタジー作品です！
評価は
★★★★★★★★☆☆
８個星です！！
希望を持つことが毒か？
神獣達に支配された世界
その支配を受けない組織に
身を置く少年は――
純ファンタジー
それなりに良かった
求めるものについて色々と
会話を重ねて考えてみようって
ところがポイントかな
世界設定も暗に示している
ものがあると思われるのが良い
今日の甘口！
・流れ
《神獣》に支配された世界
その支配を受けない人達の
組織《ウーロニクス》に所属
する少年はあるものを求めていた
この世界に《黄金郷》なる伝承があった
そこでは失われたものが何でもあるとか
そういった楽園
その《黄金郷》の鍵となる女性に
会いたいと願っていた
とある都市に幽閉されていた少女
がどうやら知っているようで
助け出して行動を共にする・・・という流れ
・テイスト
神獣に支配されている世界で、
逆らったり疑問を口にしたりすると
反逆者として処分されてしまう世界です
だから人々は疑問も持たず思考停止
で暮らしています
平和で神獣の決めたルールに疑問も
持たず従う世界・・・
身近にこんな世界を聞いたことありますよねえ？ｗ
この世界を他人事だとは思えませんなあ
という感じで世界設定が凄く
私達に身近なものを暗に示して
くれています
そういった社会構造を客観的に
眺めてみようという視点で
読んでみると面白いかも？
・キャラ
【リュー】は主人公
自称盗賊
持つ者から奪い持たざる者に与える
的な信条で、義賊的な側面もある
【イオリ】はリューと行動を共にする女の子
炎の剣を操る異能者
【クレアーレ】は謎の女の子
どうやらリューの求める《黄金郷》を
知っているようだけど・・・
今日の辛口！
・信条の提示
主人公の信条は
最初の提示は義賊的な感じで
良いんだけど、
会話を重ねる内にやっぱり
《黄金郷》の女性に会いたいだけ、
て感じで『恋という欲望』に押し込めてしまった
のがちょっともったいないかな
無償のほどこし的な信条を示すと
多くの読者が『ケッ』てひがむから
やめとこう、的な話になって
最終的に欲望に落ち着けたのかな
以上、
世界設定が興味深い？！
純ファンタジー作品でした！
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