2014年9月29日月曜日

大正空想魔術夜話 墜落乙女ジヱノサヰド  8個星です!!

タイトル : 大正空想魔術夜話 墜落乙女ジヱノサヰド
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 岬鷺宮
イラスト : NOCO


今日のインプレダクションはコレ!
大正風ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


罪を抱えた

帝都で起こる怪事件
からくり人形を操る犯人に立ち向かう
少女と記者は――
大正風ファンタジー
まあまあかな
歪んだ正義を悪(といってもそれほどでもない)
が斬る、という構図
一番裁かれなきゃいけない者が
降格だけで終わっているのが
消化不良かな
どうせ悪を自称するならもっと
徹底的にやっても良いんじゃないかと


今日の甘口!

・流れ
  大正の帝都には《活き人形》という
  からくり人形が暴れまわる事件が
  起きていた
  そして活き人形を倒して回る《墜落乙女》
  という魔術使いも現れた
  記者の男は墜落乙女を
  独占取材し、
  その戦いの背景を知ろうとする・・・という流れ
・テイスト
  一応最初は活き人形を操る《人形座座長》という
  犯人が何者なのか伏せられていて
  ラストバトル前に明かされる、
  という事件簿風味も少し入っています
  でも基本は魔術を使う少女が
  強くて暴れまわる、
  ドレス姿で日傘を差していて・・・という
  現実離れした姿を描くのがメインという感じですかね
・キャラ
  【乱歩】は主人公男子
  新聞社の記者
  報道は脚色でなく事実を伝えるもの、
  とする信念を持っている
  【サヱカ】は墜落乙女
  華族の少女で気まぐれ、高慢
  【人形座座長】は敵役
  活き人形を使役し帝都を混乱に陥れる
  しかし魔術はサヱカと同じく何者かから
  授かったらしい


今日の辛口!

・表現
  墜落乙女は自称悪人で帝都民からも
  悪人と言われているけど、
  活き人形を凄惨に破壊するだけで
  悪人というのがどうも腑に落ちない
  まあ、悪という方がウケが良いんだけど
  本物の悪人として描くとそれはそれで
  ウケが悪くなってしまうからでしょーね
  こういうの見ていて思うのですが、
  歪んだ正義を悪が倒すって構図を
  見て勘違いする読者層は多そうですね
  『正義なんてないんだよ~』『正義なんてクソくらえだ!』
  とかね
  人生悟ったみたいな気分で言えるので
  気持ち良いかもしれませんが・・・
  あくまで本に出てきてるのは『歪んだ正義』
  なのですが、
  『歪んだ正義』と『正義』の区別がつくおつむを
  持っている人がはたしてどれぐらいいるんだろう


以上、
ドレス姿で日傘、な?!
大正風ファンタジー作品でした!


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