2014年9月28日日曜日

僕が七不思議になったわけ  8個星です!!

タイトル : 僕が七不思議になったわけ
賞種   : 第20回電撃小説大賞・金賞
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 小川晴央
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
学園不思議作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


前に進めるか

七不思議を司る幽霊と出会い、
欠員補充のため
七不思議に仮登録されてしまうが――
静かな学園七不思議
それなりに楽しめました!
最後でじんわり感動
キャラ造形や展開が安定
している感じがしたかな
事件は起こるけど、
落ち着いた良いお話
作中では進めない自分と向き合う事が
できない弱さがよく表されています
等身大の青春って感じですね


今日の甘口!

・流れ
  極度の心配性の主人公【中崎夕也】
  学校に携帯電話を忘れてしまい、
  深夜に取りに行く
  そこで七不思議を束ねる幽霊【テンコ】と出会う
  七不思議に欠員が出た
  ということで夕也が欠員補充に選ばれ、
  『三年B組 中崎くん(仮)』
  と七不思議に加えられてしまう事に・・・という流れ
・テイスト
  七不思議や幽霊と言っても
  仲良くやっていくような形の作品です
  この作品は全体通して
  良い意味ではオーソドックスに
  よく纏まっているという感じですね
・キャラ
  本作は主人公やヒロイン含め
  優秀な何かを持っている人を
  遠めに見ながら凡人である事
  を確かめ合う形になっています
  ヒロインはこう言っています
  『お姉ちゃんが何でもできる人で、どうしても自分と比べちゃってさ。
   時々、それがプレッシャーにもなってたの。
   だからさ、かっこ悪いっていうか、人間臭い人の方が、
   なんか一緒にいて安心するんだ』
  人は近い感じ同士の方が安心します
  凡人同士、ちょっとの背伸びはしたけど
  そうした普通の人を据えた物語です
  まぁ黒い部分は抜いちゃってるけど、
  <普通>を普通として描いていますね
  巷には<自称普通>が溢れていますがw


今日の辛口!

・全体
  良い意味ではオーソドックスに
  よく纏まっている、
  ただ悪い意味ではパンチが無い・・・
  といったところでしょうか
  この手の仕掛けが好物な人なら
  ある地点でおお騙された! と
  なるんでしょうけどw


以上、
七不思議になったよ、な?!
学園不思議作品でした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    綺麗に騙された、
    トリッキーな構成、
    甘酸っぱくてほろ苦い、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★

    これ系の仕掛けって
    私はほうほうそれね、で
    終わってしまうのですが
    審査員の人も軒並み高評価ですね
    今後どういった作品を手掛けていくのか
    期待したいところです
    頑張って下さいね~!

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