2014年8月7日木曜日

エウロパの底から  7個星です!!

タイトル : エウロパの底から
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 入間人間
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
不思議モノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
7個星です!!


私は、

医者で電撃治療を受けたら
時折小説のネタが眼前に広がるようになって――
ファンタジーな仕掛けの不思議系
それなりかな
書いた小説の通りに事件が
起きてしまい、
2作、3作と続ける内に謎が深まっていきます
とりあえず事件解決でお話は
収束しました、という感じ
結局ファンタジー部分が
何だったのかというところと、
ミステリーという程でもないので
割とさらっと読む系かな


今日の甘口!

・流れ
  落ち目の小説家
  風邪で病院に行くと、
  才能面での治療を勧められる
  治療を受けてみると、
  頭に電撃を流された
  それからは幻視みたいな現象が
  起こるようになる
  小説のシーンが視えてきたので、
  それを基に小説を書いた
  そうしたらそれと全く同じ事件が発生
  内容は殺人なのでタダごとじゃなくなる・・・という流れ
・テイスト
  作家が書いている作家
  そのメディアワークスバージョン
  といったら良いかな
  特段こんな特徴が、ということは無いけど
  読み物としてはさらっと読める感じです
・表現
  この作家の表現は割と
  頭の良い人間は嫌いとか
  現金なやつは好ましいとか
  自分が嫌いとか
  社畜が喜びそうな思考を
  ぽんぽん入れてはいますが、
  全体を見通すとこの作家自身が
  社畜バンザイ! ではないような違和感があります
  こういうこと言っておけば社畜は喜ぶだろ?
  という餌をやって釣る感じというかw
  社畜を操って裏では馬鹿にしている、
  とかだったら結構な策士ですねw
  せいぜい貢いでくれって思ってるのかもしれません
  でも考えてみると多くの作家がそうなのかも
・キャラ
  【僕】は落ち目の作家
  途中で【私】に表記が変わります
  名無しさんです
  【麻理】は【私】の小説の被害者
  麻理以外が一家惨殺となる小説が
  本当に起こってしまい、一人になります
  そして、【私】の家へ訪ねてきて同居


今日の辛口!

・主義とかのブレ
  売れ行きが悪い時はろくに
  連絡もしなかった編集者が
  売れ出したら途端に
  連絡をくれるようになった
  それを最初主人公は『こういうはっきりしたやつは話しやすい』
  と好ましく捉えますが、
  編集者が警察の手先になったら
  今度は『愚鈍にして暢気な』という表現に変わりますw
  人の評価も気分次第なんですかねw


以上、
電撃を流された?!
不思議モノでした!


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