2014年8月27日水曜日

天下人の軍師 (上)  9個星です!!

タイトル : 天下人の軍師 (上) ―黒田官兵衛、風の如く迅速に―
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 今岡英二
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
歴史作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


立て板に水

軍師官兵衛、
彼は秀吉と出会い――
軍師モノで歴史モノ
なかなか良かった
天才軍師による知略が描かれると共に
天才といえどもうまくいかないことも
あるところが記述されていて、
リアリティがある
歴史語り的な言い回しは雰囲気良し
飄然としながらも割とアツい男として
描かれていて戦国ならではの
魅力的な男ですね
官兵衛と半兵衛という二人で天下人を支えます


今日の甘口!

・流れ
  播磨国、そこは豪族の集まりで
  各家が城を構えていた
  織田信長が武田の騎馬隊を
  鉄砲隊で破った後の勢いに乗った時代
  播磨国の小寺家では毛利と織田
  どちらにつくか悩んでいた
  そこで官兵衛は織田しかないと進言、
  織田家の羽柴秀吉に話を持っていく
  秀吉に気に入られた官兵衛は
  中国地方攻めに協力する・・・という流れ
・テイスト
  秀吉との出会い、
  官兵衛の知略《偽兵の計》や
  官兵衛の軍議で主導権を握るサマなど
  軍師モノのテイストが味わえます
  歴史ものだけあって
  天才軍師といえどもうまくいかない
  様子も描かれています
  でもそこがご都合と違って
  リアリティがあり、良いですね
・キャラ
  【官兵衛】は小寺家家老
  天才軍師
  【秀吉】は織田家重臣
  《人たらし》と言われる程部下の扱いがうまい
  【半兵衛】は織田家臣下
  秀吉に元からついていた軍師
  これにより秀吉は半兵衛と官兵衛という
  二人の軍師を従えたのですね
・描写
  会話の主導権を握るさまが
  早い段階から描かれている
  軍師モノって基本的に会議で
  周囲の会話を遮って主導権握り、演説
  てゆーパターン多いですね
  歴史語り的な言い回しは雰囲気が良い


今日の辛口!

・文章
  所々表現が軽く、
  『襖をスラッと開けてみせるや』とか
  ラノベだねぇと思わせてしまう
  ところがあるので、
  そこはそういうものだと思って読むしかないかな
  本格派に行く前の足がかり的な位置付けと
  すれば良いかも


以上、
二人の軍師、な?!
歴史作品でした!


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