2014年8月15日金曜日

とある飛空士への恋歌  10個星です!!

タイトル : とある飛空士への恋歌
賞種   : ―
出版   : ガガガ文庫
著者   : 犬村 小六
イラスト : 森沢 晴行


今日のインプレダクションはコレ!
航空ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


空の果てへ

没落した皇子は
庶民の家で飛空士を夢見て――
浮島や航空機が出てくるファンタジー
非常に良かった!
過去エピがやや長い気もするが、
権力者と庶民という関係をどちらにも
寄り過ぎない形で練りこまれたストーリーが見どころ
キャラ達の掛け合いも楽しくて、
これから始まる旅にも期待
スカイ部分が控え目なため、
純粋にファンタジーとして読むと良さそう
今後スカイ部分が手厚くなるかも
次が読みたくなる作品


今日の甘口!

・流れ
  皇子はある日、革命を経験する
  皇王の広大な敷地で航空機や
  航空巡洋艦が展開して革命軍を
  迎え撃つが、敗北
  皇王はギロチンにかけられ、
  皇妃とも離れ離れになり、
  皇子は牢獄から出た後
  庶民の家に引き取られる
  今までと全く違う環境での生活・・・という流れ
・テイスト
  冒頭で元皇子が飛空士として
  航空機に乗っていますが、
  その後からは元皇子の過去が
  ずっと描かれます
  このため航空機の部分よりも
  単純にファンタジーとして読むと
  楽しめると思います
  キャラ達の掛け合いもなかなか良いですよ
・キャラ
  【カルエル】は元皇子
  皇子として育っていた時は馬鹿な王族
  として描かれています
  その時は贅沢も我儘も当たり前だったから
  という事ですね
  【ミハエル】はカルエルを引き取った男性
  ぶっきらぼうな応対が多いけど
  厳しくも優しいといったところ
  【アリエル】はミハエルの娘
  カルエルとは1日だけ誕生日が違うため、妹
・描写
  カルエルの過去を描く際、
  どれだけ皇家が豪勢な生活を
  していたかを示す事によって
  国民の反乱の必然性を描いています
  しかも当時のカルエルは
  庶民の事を『薄汚い奴ら』という
  感じで見ています
  国民がどれだけ苦しんでいても
  皇家には実感が無い、
  というところもはっきり描いていますね
  それでいて皇家没落後も
  良くなるかというとそうでもない
  みたいな感じで権力者と庶民の両成敗
  で描いています
・気に入った言葉
  『無理はしなくていいのよ。泣きたいときは、泣いていいの』


今日の辛口!

・スカイ部分
  スカイの成分がもうちょっと
  欲しかったかな~
  今後そこら辺が手厚くなることを期待!


以上、
没落皇子の?!
航空ファンタジー作品でした!


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