2014年8月14日木曜日

男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、・・・  8個星です!!

タイトル : 男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。  (1) ―Time to Play― (上)
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 時雨沢 恵一
イラスト : 黒星 紅白


今日のインプレダクションはコレ!
人生ドラマ作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


走馬灯を見続けている

クラスメイトの女子声優に
首を絞められているが――
作家主人公の人生ドラマ
良いんじゃないかな
多分作家志望の人が読めば
ためになる一冊
作者が作者だけに作家業を
語る部分は経験が活かされている
のかなと思います
読み物として見ると・・・
首を絞められている→過去回想の繰り返しで
正直どうなんだろうと思わなくもない
それからちょいちょい編集部の顔色を
うかがうような語り口で
主人公が喋っている部分がおっさんが
喋っているようにしか見えないかなw


今日の甘口!

・流れ
  一年休学してからの高校生活
  ラノベ作家でアニメ化も決定した状態
  そしてクラスに行ってみると、
  そこには自分の作品の声優を
  担当する娘がいた
  声優の娘とはアニメの収録に
  向かう電車で話すようになり、
  これまでの人生、そして作家になるまでの
  色々な事を話し始める・・・という流れ
  何で声優に首を絞められている
  のかは後のお楽しみらしい
・テイスト
  作者が売れっ子ラノベ作家なので、
  主人公が作家になるまでの話は
  本当にふむふむと面白いですw
  どこまで作者が本気でここに書いたかはさておき、
  確実に作家志望の人ならためになるでしょう
・キャラ
  【僕】は名無し? ラノベ作家
  中学で電撃に応募し、四次選考まで行った
  それが後にデビューに繋がる
  性格は・・・控え目という設定かな
  女子にもあまり耐性は無し
  【似鳥】は声優、駆け出し
  クラスでは【僕】に話しかけないけど
  電車では積極的にインタビューをする
・描写
  始業式の自己紹介で失敗とかはテンプレ
  ヒロインが眼鏡で背が高いのは異色
  本作ではラノベ感が
  『明確な定義は誰にも決められない』
  というものになっています
  最近読んだどっかの誰かの『キャラクター小説だ!』
  と主張していた作品なんかとはレベルが違う気がした・・・
・作家にまつわる話
  男子高校生が作家になるまでの
  人生を語るのが良い
  最初は自分を主役にして妄想していたが
  ある時を境に何もできないリアルの自分を
  意識するようになり、
  自分でない誰かに活躍を任せることにした
  というような転機とか


今日の辛口!

・キャラ造形
  中学生活に不満は無い、とか
  一番頼りになるのはお金、
  愛とか友情とかではどうしようもないこともある、とか
  社畜を喜ばせるための言葉をちょいちょい入れてる
  んだけど、そんな事しなくても
  充分読める気がする
  あくまでキャラ達が子供という『設定』なだけで、
  中身は結局調教済みの大人なんだよねーと逆に冷めてしまう


以上、
作家にまつわる話の?!
人生ドラマ作品でした!


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