2014年7月26日土曜日

送り屋  6個星です!!

タイトル : 送り屋 ―死者を送る優しく不器用な人たち―
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 御堂彰彦
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
非日常ドラマモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


全て皆のおかげだ

霊が視える者達が集まった会社
そこでは霊と会話し事件が
事故なのか自殺なのかなどを調べていて――
霊と家族や友人などのドラマ
微妙かな
主人公のダメダメ加減が
どうにかならないのかとw
ドラマ部分よりも主人公の成長モノ
としての側面が強い
回収されるのかと思った話が
最後まで回収されずあれ? な感じで
送り屋として見るとやや雑な作り


今日の甘口!

・流れ
  行定事故調査事務所
  そこは霊が見える者達が集まり、
  警察や保険会社から依頼を受けて
  ある調査を行うところ
  亡くなった人の本当の死因や、
  未練があればそれはどんな未練なのか
  未練の解決を図る過程で
  死者の抱えていたドラマに触れる・・・という流れ
・テイスト
  主人公はどうも人生経験上
  他人と深く関われないらしいです
  かつ事務所の新人で不慣れも手伝って
  失敗ばかり
  重要なところも先輩が解決するので
  ちょっとダメダメなところが目立つ主人公
  ドラマ部分はまず主人公が直感で
  霊と共に行動し、失敗
  その後先輩の助言を受けたり力を貸してもらったり、
  という感じです
  内容的にちょっと薄っぺらいので
  先輩上司などの社畜が喜びそうな言葉
  や行動を楽しめる人向けかな
・キャラ
  【託実】は二十歳男性
  霊が視える体質で不遇の幼少期を過ごし、
  処世術で他人と深く関わらないようになった
  【美咲】は託実の上司、女性
  言葉はきついが優しさも
  その他事務所では先輩や所長が
  社会人の心得とか教えてくれます
  調査で出会う人達は何かしら
  未練がありますが、
  死ぬ際の心配事を抱えています
  自分の死に哀しんでくれたのか、とか
  結婚するはずだった相手はどうなった、とか
・描写
  特殊なお仕事であると同時に
  社会人の一般的な心得みたいな
  ことも教えてくれますw
  『ほうれんそう』って知ってる? みたいな
  うーんなんだろうこの書き口はw
  そして最初の調査で出会った霊の娘は
  自分の葬式に連れてってとシュールな構図


今日の辛口!

・構成
  先輩の仕事ぶりに疑問を持ち
  独断で動いた若者が必ず失敗する
  だから先輩上司は正しい、
  という構図は社畜が思わず嬉しさで飛びつきそうですが、
  送り屋というエンタメをさしおいてまで
  描きたいことだったのでしょーか
  結局本作を分解してみれば、
  先輩上司は正しい、と主張したいために
  若者を失敗させる、という結果が先にありきで
  話の流れが変になってます
  ドラマ部分も薄っぺらく響いてくるものが無いので、
  もう少し構成を頑張って欲しいところ


以上、
『ほうれんそう』って知ってる? な?!
非日常ドラマモノでした!


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。