2014年7月23日水曜日

ロゥド・オブ・デュラハン2  10個星です!!

タイトル : ロゥド・オブ・デュラハン2 不死の都と守護精霊
賞種   : ―
出版   : このライトノベルがすごい! 文庫
著者   : 紫藤 ケイ
イラスト : 雨沼


今日のインプレダクションはコレ!
ダークファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


悲しみの集約、乗り越えて

不死の都では姫が戦い続け、
都の外では姫の思いを守り続ける
少年がいて――
重厚なダークファンタジー
物凄く良かった!
巧みな状況設定で哀しみを
背負いながら意志を貫くキャラ達
が熱く描き込まれているのが見どころ
1巻よりも肩の力が抜け、
若干読みやすさも出てきた
悲劇は心を打ち砕く
でもその中で強さや優しさが
生み出されるのだろう
ダークだからこそできる表現が詰まった一冊!


今日の甘口!

・流れ
  前巻で『絶望すると死ぬ』呪いを
  受けたアルフォンス
  この呪いを解くための鍵を
  探し、とある都を訪れる
  しかし都を守る砦の前に
  少年が陣取り、現状を教えてくれた
  都は不死の儀式が暴走し、
  民が不死の怪物となって跋扈している
  不死の怪物達を鎮めるため
  リィゼが都へと向かうが、
  都に進軍してきた帝国軍も現れ・・・という流れ
・テイスト
  状況設定の作り込みが巧く、
  何かを背負いながら戦う
  キャラ達の姿に引き込まれる
  そして何かを背負いながら、
  最善の手段を取る事ができず
  最悪な中からマシな手段を取るしかない
  という葛藤もよく描き込まれて
  いて良いですね
  ダークだからこそできる表現、
  という気がします!
  重厚に組み上げられた物語を読みたい人にオススメ!
・キャラ
  【リィゼロット】は精霊デュラハン
  茫洋として儚い感じ
  デュラハンになる過程で多くの罪を犯し
  それを背負っている
  【アルフォンス】は傭兵
  傭兵にしては色々と割り切った感じではない
  【テオ】は精霊スプリガン
  都を守る砦の兵士だったが、
  都が不死者で溢れかえった時に
  精霊になり、甲冑を着た巨人になれるようになった
  【ベルンハルト】は帝国軍の司令官
  何か企みを持っているようですが・・・


今日の辛口!

・全体
  1巻目でも作り込みは巧かったが
  今巻では更に慣れが加わり、
  肩の力が抜けて良い感じに仕上がっている
  欠点があるとすれば、
  往年のライトノベルというところかな
  新しさも加えられればもっと良いんだけど


以上、
何かを背負いながら戦う?!
ダークファンタジー作品でした!


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