賞種 ： ―
出版 ： 電撃文庫
著者 ： 鴨志田 一
イラスト ： 溝口 ケージ
今日のインプレダクションはコレ！
非日常青春作品です！
評価は
★★★★★★★★★☆
９個星です！！
空気と戦う
図書館で出会ったバニーガール姿の先輩
彼女には不思議な事象が起きていて――
非日常の青春モノ
なかなか良かった！
先輩を認識できる人が一人また一人と
減っていく世にも奇妙な感じのちょっとした恐さや
恥ずかしいまでの青春
といったところが見どころ
題名と表紙にしては割と暗い部分がありますね
キャラは確かにラノベキャラだけど、
ところどころ子供の世界じゃない感じ
この会話のテンポを作るためにページ数超増えたのかな
今日の甘口！
・流れ
図書館に行ったらバニーガールがいた
その女性は学校の先輩
しかも元芸能人
それにも関わらず、周囲が誰も彼女を見ていない
いや、認識していなかった
主人公は先輩に積極的に関わり、
彼女が周囲に認識されない現象
とも対峙する事になる・・・という流れ
・テイスト
先輩が周囲に認識されない現象は
広がっていき、先輩の母親さえも先輩の
事を忘れてしまいます
一人、また一人と先輩の事を認識できる人間が
減っていく・・・というやや怖い展開があります
そんな中で過ごす先輩との時間
はひたすら青春です
世にも奇妙な物語テイストと
恋愛を合わせた感じですね！
・キャラ
【咲太】は高校生男子
思った事はそのまま口に出るし
捻りを効かせたりもする
とにかくポンポン言葉が出てくる
得をするタイプかな
斜に構えるのと自暴自棄の間くらい
【麻衣】は活動休止中の女優
演技派ではあるものの
エロトークではウブな反応
性格的には普通の女の子っぽい
基本的に咲太と麻衣の青春ドラマです
【かえで】は咲太の妹
ブラコンだけどイジメからの不登校
によるもの、という設定
・描写
何気無い会話を極力省略せず
書いているので
ページ数が増えている感じはします
でもそれによって雰囲気を
出そうと感じ取れるので
良いのではないでしょーか！
メールの即時返信ルールや
既読スルーを許さないなんていう
集団性について言及していたりします
大枠では集団が異物を受け入れない
といったテーマですね！
・印象に残った言葉
孤立こそが一番恐ろしいものである
・気に入った言葉
『もう、空気なんて読んでやるか、バカバカしい』
今日の辛口！
・違和感がいくつか
妹がイジメを受けていたとか
主人公に傷があるとかの設定が
必要無いように感じました
スパイスとしての設定に見えてしまうので
こういう問題を扱うなら
本気で扱う覚悟が欲しい
結局認識消失のメカニズムが不明だった
後半だけで片付けている感じ
以上、
空気なんて読むか！ な？！
非日常青春作品でした！
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