2014年5月27日火曜日

万能鑑定士Qの事件簿 I  読みました!!

タイトル : 万能鑑定士Qの事件簿 I
賞種   : ―
出版   : 角川文庫
著者   : 松岡 圭祐
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
事件簿作品です!


(ラノベ以外の作品なので、
 何個星という評価の対象とはしません
 ラノベはランキングも作るので何個星って感じで付けてます)


こんな大人がいてもいい

『万能鑑定士』
美術品でも物品でもたちどころに
鑑定してしまう美女
彼女に持ち込まれた依頼は
巷に増殖しつつある『力士シール』だが――
登場人物に重点を置いた事件簿
どっぷり惹き込まれました!
現在・過去・未来それぞれが提示され、
途中で提示された未来が大変な
事になっていて『え、どう繋がっていくんだ?』
と先が気になります
しかしそれは2巻へ~となるので上手いですね、
これは読まないといけないじゃないですかーw
登場人物もスレてない人が多くて好き
リサイクルショップ店長の優しさが沁みます
今回の事件は崩壊序曲・・・?
何か大きな事が進行しているんですかね


今日の甘口!

・流れ
  雑誌記者は巷で増殖しつつある
  『力士シール』の取材をしていた
  力士シール自体は手に入れたものの
  鑑定を依頼していたプロから
  全員断られる
  締め切りもあるし急ぎで代わりに鑑定
  してくれる人を・・・そこで万能鑑定士に辿り着いた
  さぁ鑑定を依頼しよう、という流れ
・抜群の巧さ!
  提示の仕方が抜群に巧い!
  これが一般文芸の実力か・・・! と思い知らされる程でした
  丁度物語が中だるみし易い場所を
  狙って未来の提示、しかも現在とは
  似ても似つかない大変な事になっています
  今がどういう風に未来に繋がっていくんだ・・・?
  と興味が噴出、
  作者が『ここら辺で飽きさせない工夫を入れておこう』
  と考えながら構成を練っている姿が
  目に浮かぶようです!
  読み口も結構ライトで、
  メディアワークス文庫が普通に楽しめる
  ようであれば充分楽しめると思いますよ!
  一般文芸にも手を出してみよっかな~という人はぜひ!
・キャラ
  万能鑑定士【莉子】は
  波照間島出身で東京で事務所を
  構えるようになってもスレない
  という純朴さ
  現在では鋭い鑑定でエリート美女
  を連想してしまうけど、
  過去編で紹介される莉子は落ちこぼれ
  才能をどう使って良いか分からない天才
  という事でした
  波照間島は水事情が悪いからその一助
  となりたいという思いを胸に上京
  凄く良い娘です
  能力が開花したのは上京後に
  出会ったリサイクルショップの店長のお陰のようですね
・島の空気
  波照間島から上京しようと
  する莉子を案じる喜屋武先生が
  短時間で波照間島の空気に
  呑まれていくのが良いですね
  島の願いもありながら、
  何とかなるさーというのんびりした空気
  悩んだ時に行ってみると
  悩みとかもやもやとか溶かしてくれそうです


今日の辛口!

・巻末
  巻末に梗概がでんと掲載されて
  いるのですが、
  1巻まるまるのあらすじが載っている
  のでこれは載せすぎでは・・・?
  あとがきとかから読む人が
  それを見つけて読むと、
  大体が分かってしまうような気がw


以上、
さぁ鑑定を依頼しよう、な?!
事件簿作品でした!


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