2014年5月10日土曜日

サムライブラッド  9個星です!!

タイトル : サムライブラッド 〜天守無双〜
賞種   : 第6回HJ文庫大賞・金賞
出版   : HJ文庫
著者   : 松時ノ介
イラスト : 津雪


今日のインプレダクションはコレ!
時代劇風ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


賭ける思い、本物へ

剣術の道場に残った一人娘
道場を継ぐ婿探しをするが――
織田が天下を取ったという
設定の時代劇風ファンタジー
かなり面白かった!
男の娘は単なる属性だけでなく、
それがヒロインの心境変化
を表すために一役買っている
ところとかはおお~と思いました
盲目で何事も他人よりチャンスが無い、
だから僅かでも可能性があるなら
必死に手を伸ばして掴み取りたい・・・
という男気も良かったですね
『無茶がつくだけましなのが僕の現実です』
はぐっときました!
バトルや状況設定面では
若干弱さがあったかな
今後が気になる作者です!


今日の甘口!

・流れ
  織田信長が天下をとって
  三百年・・・という設定
  あれ? 江戸幕府だって
  そんなにいってないんじゃないの?w
  主人公は浅井家の末裔と
  思われるハーフっ娘
  道場の娘だったけど突然
  父が亡くなってしまい、
  女では継げないから旦那を
  探して道場を残そう、という流れ
・バトル
  剣戟は本格派ではなく、
  陰陽術で刀作ったり式神使ったり
  の異能バトル系ですね
・設定
  大昔あった士農工商から
  変形した設定が作られていて、
  【資】【任】【民】というような
  ものがあります
  だから武士はこの世界では武資
  と言うようです
・男の娘
  道場を残すには婿をとる
  だけでなく、
  御前試験も必要となるそうです
  (御前試合みたいなものか)
  試験を考えてハーフっ娘は
  男の娘に注目します
  この子は見かけによらず筋力や
  術力も申し分無い
  でも目が見えないとの事で
  ネックです
  ・・・でも注目する段階で
  『こやつ目が見えていないとは思えぬ!』
  みたいな動きを確認済みなのに
  なんでネックになったんだろう?w
・気に入った言葉
  『仲間を売って手に入れた物にどれだけの価値があるってんだ』
・男らしさ
  男の娘というのは単なる
  属性付けでなく、
  ハーフっ娘の心境変化に
  関連しています
  最初は男らしくないからどうも
  妹に見えてしまう、
  とハーフっ娘は思っていますが
  男の娘は盲目ながらそのハンデが
  ある中でどんなに少ない可能性でも
  掴み取ろうと必死にもがきます
  盲目などハンデを持った者は
  それ用の階級にさせられてしまう
  のですが、
  御前試合に勝てば武資の階級になれる
  というのです
  御前試合では国一番の猛者達が
  相手になるのでどう考えても無茶ですが
  『無茶でも、無茶がつくだけましなのが僕の現実です』
  と言ってのけました
  そこでハーフっ娘の心に変化が起こり、
  男らしい所もある・・・となっていきます


今日の辛口!

・最後
  最後の持っていき方は
  あれでなくても良かった気はするかなw
  素直に試合やってめでたし
  の流れでも問題無かった気がする


以上、
男らしい男の娘、な?!
時代劇風ファンタジー作品でした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    独特の雰囲気あり、
    盛り上げも巧み、
    文章まだ荒削り、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★
    (投稿時タイトルは『幕乱資伝』)

    投稿時は荒削りだったのですね
    改稿によって修正されたのか、
    読む限り問題無いように思えました
    これからも頑張って下さいね~!

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