2014年4月28日月曜日

神武不殺の剣戟士 アクノススメ  6個星です!!

タイトル : 神武不殺の剣戟士 アクノススメ
賞種   : 第15回エンターブレインえんため大賞小説部門・特別賞
出版   : ファミ通文庫
著者   : 高瀬ききゆ
イラスト : 有坂あこ


今日のインプレダクションはコレ!
時代劇(江戸より後)風味モノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


目指す巨悪

帝都に出没した辻斬り
その正体は――
『帝都』とか『刀』とかがキーワード
時代劇風味アクション・・・かな?
剣戟に臨場感がもっと欲しかった!
達人同士の緊張感溢れる
一瞬の攻防よりも特殊技とか
特殊能力な感じがちょっともったいなかったかな
主人公は悪と言いつつ
掃除に執念燃やしたり面白いですねw
展開は勘違いから決闘
が繰り返されてやや強引だった気がします
辻斬りが怖いという認識が提示
されるけどあんまり気にせず
街の人が裏路地に入って行くのも
何でだろうw


今日の甘口!

・流れ
  大戦後なんだけど帝都があって
  帯刀した学徒がいますよって
  ゆー明治大正? な空気を
  醸しだした雰囲気
  巷では辻斬りが出没し、
  主人公達は警邏にあたります
・学校
  主人公の入った学校は
  剣の腕を競って決闘も可という
  物騒な所です
  変わり者もいるみたいで
  『かんらかんら!』
  という笑い声の女生徒もいますw
・キャラ
  主人公は自称悪党
  私は悪事を働いたと言いますが、
  内容は人助け、窃盗犯逮捕、
  迷子の母親捜索などですw
  まぁ実際周囲にいると
  メンドクサそーなキャラですねw
  サブキャラの一人に
  台車に乗って正座し、黒子が台車を操って移動
  という女の子が出てきます
  何か自力で動かない女キャラって
  時折見かけますね
  一つの路線なのでしょーか
・視点の飛び
  視点を頻繁に切り替えて
  状況を説明するんだけど、
  それを良いと受け取るか散漫と受け取るか
  読み手によって分かれそう


今日の辛口!

・バトルシーン
  剣戟を扱っている割には
  バトルシーンに臨場感が無いかな
  例えば『正眼の構えは振り上げと振り下ろしという二つの動作が必要』
  とかって記述なんだけど、
  剣の道に生きる人にとってその表現は妥当か?
  と思ってしまう
  達人にとってそれは一つの動作じゃないの?
  単に打突部位までの距離が
  構えによって異なるだけでさ
  しかも主人公が刀振ると
  大地を破砕するとか超人バトルじゃないですかw
  今後はこのバトルシーンで見せ
  られるようになると良くなるかも?


以上、
かんらかんら! な?!
時代劇(江戸より後)風味モノでした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    ワクワクさせる世界観、
    ストーリーの粗さ、
    主人公造形の甘さ、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★
    (投稿時タイトルは『帝都剣戟モダニズム』)

    世界観で編集部を魅了できた
    事は一つの武器だと思います
    まだ荒削りだと思うので、
    今後どうなっていくのか・・・?
    頑張って下さいね~!

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