2014年4月25日金曜日

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン2  10個星です!!

タイトル : ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン2
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 宇野 朴人
イラスト : さんば挿


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー戦記作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


始まりの、戦慄

北方の暇な筈の基地
しかし山岳地の部族が蜂起して――
今回から本格的な戦記に
期待通りで『お見事!』という他ありませんでした!
山岳地戦です、圧倒的有利
にも関わらず地の利が敵に働き、
そして味方の司令官は無能
戦況悪化の中主人公の部隊
は頭脳プレーで打開していく・・・
途中から頁を捲る手が止まらないっ!
純粋なエンタメとしても楽しめるし、
これを描くに当たっての
知識量や洞察力等のバックボーン
も凄く興味が惹かれました
お気に入りのシリーズになりましたよ!


今日の甘口!

・山岳地戦
  新兵器の投入とか面白い
  精霊は相変わらず精霊戦記と
  言う程目立ってないねw
  山岳地戦という事をこれでもかと
  突き詰めて描いているのには脱帽!
  部族の最期は何だかあっけなかったな
  最後もう一戦くらいあるのかと思ったんだけど
・キャラ
  今回の主人公はイケメンへの
  敵対心がより増大しているのか
  『憎いィ……! あのイケメンという生き物が憎いィ……!』
  と凄い事を呟いてますw
  脳筋のガハハキャラは単なる
  噛ませ犬かと思ったら、
  途中で状況を好転させる
  キーマンにもなってたんですねw
  主人公は状況や集うキャラに
  助けられる事が多いですが、
  これはこれでまぁ、面白いかと
・描写
  残酷描写もあり、
  ただし適度にぼかしている感じ
  戦場で起こりえる色んな事にも言及しています
  ああこれが一般文芸でなく
  ライトノベルなんだなという感じ
  一般文芸だとここでぼかした
  もしくは回避した所も
  ありのまま描くのでしょう
・凄いと思った言葉
  『戦争ってのは往々にして失敗した外交の代償なんですからね』
  うーんやっぱり凄い!
  軽い会話の中にも鋭く世の中を突いた
  言葉が出てきます
  表面的な情報に流されていたら
  こんな言葉に辿り着けないですよね
  この作品の最大の特徴は、
  描くに当たってのバックボーンが
  相当しっかりしているとゆー事です
  よく考えてるし、よく観察してる
  中高生には『分からないけどエンタメとして楽しめる』
  とゆー感じになるでしょうけど、
  それはそれで良いと思います
  大人になって読み返してみて、
  初めて意味が分かる事もあるでしょうしね


今日の辛口!

・新キャラ
  やや新たに登場したキャラ達が
  使い捨て感があったかな
  脳筋ガハハキャラは
  若干マシューの位置取りを
  奪ってしまうためいらぬ
  という事になったのか・・・?


以上、
頭脳が光る?!
ファンタジー戦記作品でした!


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