2014年4月10日木曜日

もえぶたに告ぐ  7個星です!!

タイトル : もえぶたに告ぐ ~DRAMATIC REVENGE STORY~
賞種   : 第6回HJ文庫大賞・奨励賞
出版   : HJ文庫
著者   : 松岡万作
イラスト : 如月 瑞


今日のインプレダクションはコレ!
ドタバタラブコメモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


萌えを求めて

男の娘主人公は自分に萌えさせるように
かつての親友に仕向けるが――
好みが分かれそうな尖ったドタバタラブコメ
復讐と言っても方法が萌えとか
何だそれって思ったけど、
一冊読み終わって題名見直すと
復讐の中で表現された『萌えとは何だ』
がメインだったのかなと
エピローグとあとがきを互いに
絡ませて融和させたのも面白い
主人公が復讐に失敗し続ける姿は
ちょっと不憫で、いつの間にか応援してましたw
文章はイメージが湧き難いため
もう少し視覚を満たす描写が欲しい
妖精回りの説明とかも弱いかな
惜しいけれど怪作に違いなく、
今後どんな作品を出すのか気になる作者です


今日の甘口!

・始まり
  あらすじにするのが難しい内容です
  かつての友に女体化の魔法を掛け、
  『主人公を萌えさせれば元に戻れる』
  と情報を与え、
  男に戻るため必死な行動を
  取るかつての友を
  主人公があざ笑ってやる・・・
  とゆー計画なんだけど、
  女体化したかつての友は
  全く動じないし
  主人公を萌えさせようとするけど
  発想が斜め上を行くし、
  逆に主人公が受難を受ける
  とゆーものw
・動機的なところ
  昔女装した主人公が
  かつての友の前に立った時
  罵倒されたのが復讐の発端
  だそーですw
・なんか応援したくなる
  復讐だーと頑張っている
  のに相手が斜め上を
  行ってしまい
  全く復讐が果たせない主人公
  ・・・だんだん読んでて不憫に
  なってくるヨ・・・
・人間性の描写
  全員裏表が激しいという造形
  主人公は天真爛漫な男の娘
  だけどその表の顔を利用して
  女の子に抱きついて感触を
  味わったり、
  かつての友と接する時心の声で
  罵倒したりとゆーのが
  心理描写で描かれています
  ヒロインもおっとりだけど
  裏は腹黒いとか
  ほんわかだけど裏は凶暴とか


今日の辛口!

・全体
  家庭の没落以上に落ちぶれたのも、
  主人公の妹が引きこもりになったのも、
  原因はヤツ(かつての友)にある
  ってー事なんだけど、
  そこら辺がよく呑み込めなかったw
  改稿で説明削っちゃったのかな?
  萌えの妖精ってのが出てくるけど、
  それは突っ込んだらいけないかw
  全体的にねー
  このページ数じゃ足りない事を
  やろうとしてるんだと思う
  それは凄い、確かに凄いんだけど
  新人賞だと一冊で終わらせる
  暗黙のルールがあるから
  圧倒的にページ数が足りてないんだよね
  2作目でどうなるか見守りたいところです


以上、
萌えとは何だ、な?!
ドタバタラブコメモノでした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    ストーリーや会話がハイテンションで楽しめる、
    キャラの個性も強烈、
    荒削りながら凄まじいパワーの怪作、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★
    (投稿時タイトルは『もえさん ~ぶたのえさの香ばしさ~』)

    確かにパワーを感じます!
    今後どういった成長を遂げるのか
    気になりますね~
    頑張って下さい!

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