2014年3月8日土曜日

彼と彼女の不都合な真実  7個星です!!

タイトル : 彼と彼女の不都合な真実
賞種   : 第二回講談社ラノベ文庫新人賞・優秀賞
出版   : 講談社ラノベ文庫
著者   : 南篠 豊
イラスト : 鍋島 テツヒロ


今日のインプレダクションはコレ!
異能? ドラマモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


とるに足らない意地のために

いきなり付き纏ってくる女の子
武装集団に狙われていると分かり
助ける事に――
都合のぶつかり合いを
念入りに描いているところは
良かったかな
描写がどことなく日本の映画
の雰囲気に感じました


今日の甘口!

・設定
  異能というか、特異体質な感じ
  ファンタジックな部分はそこ一点で、
  紙面を割いていたのは
  迫り来る不都合、背負った不都合、
  押し付ける不都合、押し付けられる不都合、
  そんな人間ドラマと思われます
  過去エピは陰惨なものも出てきます
・ヒロイン
  最初のヒロイン登場シーン
  空港の荷物受取場・・・
  荷物と一緒にベルトコンベアで
  流れてきて、
  穴あき鞄だなーと思いきや
  穴から頭や手足がニョキリ!
  服の代わりに鞄を来た少女が現れました
  ・・・貨物室って氷点下じゃなかったか?
  どうやって生きたままフライトを乗り切ったんでしょw
・主人公
  ある朝主人公は朝寝坊する
  ヒロインを見て思いつきます
  目覚ましを鳴る前に止め、窓を開け放ちます
  すると毎朝アパートの住人が
  ギターと歌の練習をしてるんですが
  歌が音楽を冒涜している程ヘッタクソらしく
  最悪な音楽でヒロインが目覚めるハメに
  悲鳴を上げて飛び起きヒロインは猛抗議
  しますが、主人公はこう返します
  「いや、あんまり幸せそうで癪だったから、つい」
  イタズラ坊主な主人公ですw
・気に入った言葉
  「利用なんて他人行儀な。助け合いというんだよ、こういうのは」
  主人公はひととの関わりを「利用」と
  繰り返していたけど、
  仲間の一人に言われた言葉です
  人としての部分を優しく揺り起こしてくれる
  ような言葉ですね
・文章
  冒頭からの描写は
  雰囲気が日本の映画っぽい
  文章運びが独特なので
  目に留まりやすい
  文章力はあると思われます


今日の辛口!

・全体
  悪くはない、悪くはないんだけど・・・
  といった感じw
  重いと言ったら良いのかな
  いや、重くても良いハズなんだけど
  どーもあれか、
  主人公がいきなり無双したのと、
  仲間達が無双過ぎて
  バトルが始まる時点で面白みが
  消えちゃってるんじゃないのかな
  もうこの設定にしちゃった以上
  本作では盛り上げるのが
  難しそうですね
  何とかして盛り上げるための
  追加設定を今後取り入れた方が良いかも?
  もしくはドラマに絞って
  バトル削るかですね~


以上、
鞄娘、な?!
異能? ドラマモノでした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    キャラの信念良し、
    わざわざ難しい表現しすぎた、
    読み味軽くすべきでは、
    キャラがチート過ぎてインフレ起こしてる、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★

    あーインフレ起こしてるのは
    私と同じ意見ですねw
    改稿によって弱体化させて
    あれなのでしょうか・・・ムムム
    本作の続きというより
    次の作品によって真価が問われる
    作家ではないでしょーかね
    頑張って下さいね~!

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