2014年3月11日火曜日

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン  9個星です!!

タイトル : ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 宇野 朴人
イラスト : さんば挿


今日のインプレダクションはコレ!
戦記作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


変革を抱く皇女

士官試験の目的地へ
船で移動中、沈没
漂着したのは敵国で――
存分に物語が楽しめて面白い!
主人公を始め各キャラが
立っていて、
頭脳戦に重きを置いた描写も秀逸!
まだ1巻を通してプロローグみたいな
ものだったので、
続きはもっと楽しめるのでは
と思える期待の一作でした!


今日の甘口!

・戦記として
  バトルは意外にあっさり目です
  それよりもバトルに入るまでの頭脳戦
  が主ですね!
  地形や訛り、兵法などといった
  細々としたものが出てきます
  もーお手軽ご都合はいやだーって
  人でも楽しめるのでかなりオススメ!
・特徴付け
  一人一種類の火とか水とかの精霊を
  持つ事ができるようです
  各キャラが精霊を持つ事によって
  キャラの特徴付けを強力にしている
  のが上手い!
  ヒロインの激しい性格と火精霊がマッチ
  している・・・というようにね
  セリフや語尾で特徴付けってのは
  よく見かけますが
  これは良いなと思いました!
・表現
  帝室に関しての主人公の接し方は
  なかなかチャレンジ的!
  でもその度にヒロインが
  止めに入る事によって
  バランスもとっているのが上手いですね
  宗教と科学の対立軸を描いている
  のもチャレンジ的です
  これらをひっくるめて表現の自由
  というものを描いているのだとしたら
  この作家さん物凄く頭が良いですね!
・キャラと掛け合い
  主人公イクタが女たらしなので
  女キャラとのやりとりに無理が無い
  とりたててモテるでもないのもミソですね~
  ヒロインは気がありそうで
  あまり近付きすぎないというのも良い
  お手軽ラブイチャで紙面を無駄に
  する事が無いので存分に
  物語を楽しむ事ができますよ!
・キャラの役割
  パーティーメンバーに
  噛ませ犬兼劣等生マシューがいるので
  話の組み立てが楽になってます
  悪い事全部そいつに背負わせて
  他のキャラ立てれば良いのでね
  これも一つの技術ですね!


今日の辛口!

・一個だけ
  一個だけ細かい事つつくとすれば、
  模擬戦において銃にしろ近接武器にしろ
  殺傷しないための武器を持ち込んで
  行われたんですけど、
  ヒロインのヤトリシノ嬢は
  模擬戦に実剣を持ち込んで何をするつもりだったんでしょーかw
  ・・・刃引きもしてないし
  木刀でも竹刀でもなかったのでw
  で、内容・文章共に秀逸で申し分ないので
  今回は一冊通しでプロローグ的でバトルが少なかったので
  9個星にしましたが、
  実際に話が動き出す今後は
  間違いなく10個星になるんじゃないかと!
  シリーズを追いかけたくなる期待の一作でした!


以上、
内容・文章共に秀逸で存分に物語を楽しめる?!
続巻も期待の戦記作品でした!


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